2014年9月1日月曜日

Wintelという言葉が死語になる日は来るのか?

「「Chromebook」の台頭がインテルに与える脅威--次世代への長期的な影響」
( http://japan.zdnet.com/cio/sp/35052623/ )という記事を読んで、考えたことを少し。

Wintel

Wintelというと、MicrosoftのWindowsとIntelのCPUがパーソナルコンピュータの世界で中心的な地位を占めてきたことを象徴する言葉、として知られています。
 両社の密接な関係にもかかわらず、MicrosoftはWindowsCEをはじめ、現行のWindowsRTにいたるまで、モバイル系のCPUにはインテル製のCPUだけではなく省電力性能といった面からARM系のCPUも採用してきました。

Chromebookへの視点

Chromebookを使っていると、ついついOSレベルでWindowsとChromeOSの比較という視点で考えてしまいます。
 しかし、この記事では、CPUでもIntel一極支配の状況が変化するかもしれないという視点で書かれています。
 たしかに、Chormebookには、Intel系のほかARM系のSamsung製(Samsung、HP)とNVIDIA製のTegra K1(Acer 発売予定)が採用されています。Samsung製のものはIntel製のものよりも多少遅いという評価はされているようですが、実用には全く問題ないレベルのようです。また、K1はCeleronよりもだいぶ早いようです。(K1の早さは、以前の記事の動画をご覧ください。The Tegra K1搭載のAcer Chromebook 13登場( http://chromebookbeginner.blogspot.jp/2014/08/the-tegra-k1acer-chromebook-13.html ))


ChromebookがIntelへの脅威?

早くて安くて省電力ならば、別にIntel製である必要はありません。
 ですから、この記事の書くようにIntel製にこだわらないChromebookの普及は、長期的にIntelにとっての脅威になるのかもしれません。

 しかし、同時にわたしはAndoroidタブレットにおいて当初はARM系のCPUが用いられてきたのに、最近になってIntel製のAtom搭載のタブレットが徐々にでてきているのも忘れてはならないと思います。Intelには、技術力と市場支配力はやはり格別のものがあり、これまでも(Windowsがモバイル用途のOSをことごとく失敗してきているのに対して)適切な対応をとってきています。


いずれにしても

ユーザーであるわたしにしてみれば、CPUを使うわけでも、OSを使うわけでもなく、効率よく作業ができればよいのです。そのためには、さまざまなOSやCPUが登場し普及して、多様な選択肢からツールとしてPCを選べる状況になってほしいと思います。

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